切迫
『とにかく……ゴホゴホ……早くジェスさん追って! じゃないととんでもない事になるかもしれない!』
切迫した口調に、幸一はジェスを追って歩き出す。
「あの……どう、とんでもない事になるんですか?」
『……生徒会の連中の、手足を折る位には大変な事に』
「……ぇぇぇえええ!」
あの理知的そうなジェスが、そんな野蛮な手段に訴えるのだろうか?
『だから……ゴホ……いつもは私が手続きに行ってるの。誰か連れて行く時は必ずフランクさんにして……クチン! ……フランクさんは、自分の腕力が規格外なのをよくわかっているから、代わりに罵詈雑言浴びせるだけだけど……とにかく、急いで!』
「わ、わかりました! な、なんとかします!」
幸一は携帯を切って、慌てて走り出す。